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終わりのない介護事故

human-life9

最近、高齢者施設の入浴介助中に、高齢利用者が亡くなったという記事を読んだ。

何でも、介護スタッフが数分目を離していた隙に溺れてしまったらしい。

しかも、本来は二名のスタッフで対応するはずのところを、この日は一人のスタッフで対応していたとのこと。


詳細はまだ明らかにされていないが、まず、何のために数分目を離してしまったのか。ほかの業務も同時にやっていたのか。


施設介護は、こなさなければいけないことが多く、見守りに集中できなかったのか。


まだ予測の域は出ないので何ともいえないが、

最悪なのが、個人のスマホなどを見に行ってなければよいが。


最近、バイクを運転していて気になるが、前の車がときどき動かない時がある。

よく見たら、車内でスマホやカーナビを運転手が見ていて、信号が変わったのに気づいてない。

歩行者も、スマホを見ながら、赤信号なのに渡ってきたりする。


入浴介助中は、数分でも、数秒でも、よそ見は命とりだ。


人間であろうと、ロボットやAIであろうと、完璧なものは存在しない。

事故は必ず起こるものという前提条件が、社会には内包されている。


無論、この事故は、なぜ二名のスタッフがやってないのかという問題もある。

人災というより、介護サービス体制の構造上の問題であろう。もう一人スタッフがいたら、予防できていたかもしれない。


軽い思いつきだが、近未来、お湯や溺れるリスクを排除した、高齢者専用の、入浴満足感を得られるマシンなどできないものか。


介護事故には終わりはないが、事故防止に対する飽くなき探求心も、終わらせてはいけない。

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