時間の使い方で、人生は決まるとよく言われる。
時間は有限であり、人は生まれながらに、与えられた時間枠のなかで、できることをしなくてはならない。
仕事もおなじで、1日8時間労働とすれば、そのなかで業務を効率よくこなすことが求められる。
ダラダラと残業していては、かえって効率も悪くなりがちだ。
ちなみに、労働基準法としては、1週間に40時間労働が適切とされているが、これは、人間の生理学的に、健康を維持できながら仕事に集中できる目安時間らしい。
たしかに、無理矢理長時間働いたところで、疲れやストレスもたまっていく。業種にもよるだろうが、目安がわかっていると、調整もしやすい。
訪問介護も、1時間なら1時間でできるだけのことを、する。以前はもっと長時間の支援がなされていたが、法改正とともに、時短の方向に進んできた。
賛否両論あるが、時代の流れとともに、仕方ないことかもしれない。
支援する方も、される方も、いつかこの世界から去る日はやってくる。
時間だけは、お金をいくら払っても、買い戻すことはできないのだ。
目に見えないものだからこそ、かえって貴重感があるものだ。
なぜ、1日が24時間なのか、なぜ1時間が60分なのか、など諸説あるが、時間の概念は人によってちがう。
楽しいことをしていれば、過ぎるのは一瞬。苦しいときは長く感じる。
それでも、おなじ時間軸上を人は生きているのだ。
少なくとも、福祉の仕事においては、有意義な時間軸を、支援者も利用者も過ごしてほしいと願う。
そういう意味で、「良い時間を買うことができた」
と思ってもらえたら、職業冥利につきるにつきるのではないだろうか。
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