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外部研修の妙

得てして、仕事先→自宅の往復となってしまいがちな人生である。

先日、小生は或る福祉職の外部研修会に行ってきた。他社から40名ほどの参加者で賑わっていた。講義だけでなく、グループワークもあり、端的に言って、ためになった。

現職に入職してから、まともに外部研修に参加したのは初めてだったので、妙な感じを抱きつつも、満足感のるつぼと化した。


たとえば、水泳を習いたいとする。

いきなり、水泳の教科書は読まないだろう。

まずは、水に浸かって、体験し、水圧と格闘しながら、泳ぎかたを覚えていく。


仕事も、それとおなじで、最初から、教科書を読まずに、現場で見て体験して覚えるのが普通だ。

ただ、しばらく経験を積んだら、教科書にもどるのも、悪くない。

水泳でいえば、教科書でなくても、ほかの水泳を習う同志にきくもよし、コーチに今の泳ぎ方でよいのか、速く泳ぐのはどうすべきかきくもよい。いちど、客観性のある視点や異なるアプローチを試みるのも、よい勉強だ。


そしてふたたび、仕事現場にもどってみると、モヤモヤしていた部分がはっきりしてきたり、新しい世界に踏み込んだかの如く、頭が冴える気がする。

脳細胞の活性化とは、よく言ったものだ。


外部で自発的な体験や、学習を繰り返し、常に脳をアップデートしていくサイクルをもつこと。

仕事先→自宅のマンネリに溢れたサイクルを打破するには、これがベストかもしれない。


言い得て妙だが、この真理に到達できたことが、外部研修での最大の収穫であった。

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