top of page
  • human-life9

それはストレスなのか

介護現場でのメンタルヘルスが課題となっている。

職場での利用者との関わり、人間関係、長時間労働などで、病気を発症したり退職にいたったりといった例が後を絶たない。


その対策として、メンタルマネジメントが重要視されており、様々な対処方が昨今、提示されている。


たとえば、職場で嫌なことがあった場合は、トイレの鏡のまえで「自分は大丈夫」と、自分に向かって声かけをするとか、深呼吸を何回かするとか。。。自己暗示的な方法を始めとして、自身のメンタルを安定させるための引き出しを複数持っておくとよいらしい。


特に、特別養護老人ホームなどの施設介護は、メンタルをやられやすいと聞いたことがある。理由は、限定された空間に一定時間、複数名の人間が生活を余儀なくされるからだ。夜勤も含めると、一定の間、逃げ場がなくなる感覚がある。


反対に、訪問介護は、ケアが一軒終わるたびに、外の空気を吸え、次の訪問先に移動のため、バイクや自転車で風を感じたりと、開放感がある。

ただ、訪問先では一対一で支援が必要で、ある種、孤独感との戦いでもある。これはこれで、メンタルが試される場面も出てくる。


たとえるなら、施設介護は一本のストーリー性のある映画だが、訪問介護は1話完結の短編映画のオムニバスだ。それぞれ一長一短、好き嫌いはあるだろう。


結局のところ、ストレスと上手く付きあってメンタルをマネジメントするとは、どういうことなのだろう。


ストレスの正体についても、あまりよくわかってないのではないか。実体がないから、浮遊感がのこったまま、この名前がついてあるだけにしかみえない。


無論、昭和以前の時代には、ストレスやメンタルマネジメントとかいった言葉も聞かれていない。世間が命名してトレンドとなり、初めて実体化しただけにも思える。


介護職のような対人援助は、自分が好きで喜んでやってても、無意識にストレスを受け、メンタルがやられていたりするらしい。「造り笑顔は、癌を招くという」言葉もある。


まだまだストレスについては未知である。

さすれば、人間は、未知に直面した時、どうしてきたか。

未知と対峙し、開拓し、克服して、未知を「既知」とし、生活の糧としてきたはずだ。


いまは、ストレスが何なのか、わからないだろう。

いやむしろ、わからなくてよい。わからないままでいいから、近くにいる人に、「無理するなよ」「休んでもいいよ」と言えるようになってほしい。


ストレス一つで、人を死に追いやることもできれば、言葉一つで、人を救うこともできるのだから。

最新記事

外国人介護士導入の賛否両論

グローバリズム全盛の現在、京都も外国人観光客が増えた。観光客だけでなく、たとえば飲食店などサービス業の店員が、外国人であることにも、 見慣れてきた。 たどたどしい日本語で接客し、時々、こちらの話す日本語も通じない時もあるが、逆に日本人の店員より丁寧な時もある。 これは、国籍如何にかかわらず、仕事や業務においては、個人の資質も問われるということだ。 サービス業などでは、大体マニュアル化されており、業

時間との闘い

時間の使い方で、人生は決まるとよく言われる。 時間は有限であり、人は生まれながらに、与えられた時間枠のなかで、できることをしなくてはならない。 仕事もおなじで、1日8時間労働とすれば、そのなかで業務を効率よくこなすことが求められる。 ダラダラと残業していては、かえって効率も悪くなりがちだ。 ちなみに、労働基準法としては、1週間に40時間労働が適切とされているが、これは、人間の生理学的に、健康を維持

介護者のフィジカルメンテナンスその2

介護者が直面する問題として、支援の内容と同様に、自身の身体のメンテナンスが挙げられる。 腰痛をはじめとする、故障や怪我はつきものでもある。 若い頃は、身体の酷使にも耐えられるだけの体力や持久力もあり、蓄積しているダメージも少ないであろう。多少の無理はきくイメージだ。 ところが、業務を重ね、年を重ねるにつれ、体力の低下やダメージの自覚の頻度は、顕著になっていく。 意識上は取り繕っていても、自身の身体

Kommentare


bottom of page